「復習が次のトレードに活きる」神田卓也調査部長 FX特別インタビュー(中編)

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以下の取材記事は個人の経験や考えに基づくものです。その内容について当社が保証するものではありません。実際のお取引については充分内容をご理解の上ご自身の判断にてお取り組みください。

今回は外為どっとコム総研の神田調査部長にインタビュー。前編では神田部長の経歴や為替の魅力についてお話いただきました。中編では「復習」の大切さや、外為どっとコム総研の組織についてお伺いしました。

▼目次

1.復習が次のトレードに活きる
2.2つの役割を持つ外為どっとコム総研

復習が次のトレードに活きる

編集部
編集部:
神田部長が執筆されているレポートの見方や使い方についてお伺いします。
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神田:
先ほどお話した通り、外国為替はいろいろな材料を消化しながらレートが動くので、予想がなかなか難しい。
編集部
編集部:
はい。
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神田:
だからこそ「復習」が大切なんです。
編集部
編集部:
なるほど。学校の勉強でも復習は大事ですよね。
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神田:
ええ。過去の値動きを復習することで、現在なにがマーケットで重要視されているのか、 なにが要因でレートが動いているのかをつかめます。これが大事だといます。
編集部
編集部:
なるほど。
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神田:
例えば、現在のドル/円をトレードする投資家が、アメリカの長期金利を見て動いているのか、 株価を見て動いるのか、あるいは他の材料を見て動いているのか、正しく知るという事です。 以前は日米の貿易収支が重要視されたりしました。 その時々によって市場のテーマは違います。
編集部
編集部:
今の市場のテーマを、昨日までのマーケットを見ることでしっかりと確認することが大事なんですね。
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神田:
はい。 ですから、外為どっとコム総研が毎営業日発行している「外為トゥデイ」であれば、1ページ目をまずはしっかりと読んでいただければと思います。
編集部
編集部:
私も相場を見ていて思うんですけど、 市場のテーマが変わったと判断することって難しいですよね。
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神田:
そうですね。そのテーマに、どれくらいの賞味期限があるかっていうこと関係しますし。
編集部
編集部:
今時点で新型コロナウイルスのワクチンだったり、各国の金融緩和、インフレ懸念などが市場の話題だと思うんですけど、 今年(2021年)は去年(2020年)の米大統領選のようなインパクトのあるイベントはなさそうですよね。
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神田:
今のところはですね。 だから新しい材料がいつ出てくるか、またその材料が長続きしそうかどうかも考えなくてはならない。
編集部
編集部:
ちなみに東京オリンピックは、市場のテーマになり得るんでしょうか?
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神田:
そもそもオリンピックは、これまでの長い歴史の中で実は為替相場にそんな大きな影響を与えたケースはないんです。
編集部
編集部:
あ、そうだったんですね。
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神田:
意外かもしれないですね。 話が繰り返しになりますが、市場のテーマはその時々によって変わるので、 大きな流れを復習することでつかんでいきましょう。 同時に、細かいところもちょっとずつ見れるようになれたら良いのかなと思います。

2つの役割を持つ外為どっとコム総研

編集部
編集部:
神田調査部長が所属している 外為どっとコム総合研究所は、どのような組織なのでしょうか。
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神田:
まず歴史的なことを話すと、日本でFXの取引が始まったのが1998年です。 FXは比較的、歴史が浅い金融商品です。 だから、当時マーケットに参加し始めた個人投資家の人たちも、あまり経験がない方が多かった。 そんな中で発足した外為どっとコム総研は、FX市場の動きや、市場のテーマを個人投資家に伝えるというのが一番大きな目的です。
編集部
編集部:
はい。
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神田:
また、今や日本のFXの個人取引規模は年間6000兆円と、それはもう相当な規模になっています。
編集部
編集部:
・・・個人投資家だけの売買ですよね?想像がつかない規模です。
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神田:
そうなんです。「2000年代から新たに現れた日本人のFXトレーダー」は、為替市場全体でも無視できない存在なんです。 ですから日本の個人投資家がどういう風に取引をしているのか、どういう思考を持っているのかということを、市場関係者に伝えると言うのがもう一つの役割です。
編集部
編集部:
大きく2つということですね。
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神田:
そうですね。
編集部
編集部:
個人投資家向けの情報発信は、日々のFXレポートで行っていると思うんですが、 同時に神田部長はTwitterをよく活用していらっしゃいますよね。

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神田:
おかげさまで約3.7万人の方にフォローしていただいています。
編集部
編集部:
文字数制限もあってレポート執筆とはまた違うと思うんですけど、 Twitterにつぶやくときはどのようなことを意識されていますか?
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神田:
これはTwitterの特性だと思うのですが、やっぱり速報性重視でしょうか。 リアルタイムで今なにが起きているかを伝えると、反響が大きいです。 今このニュースが出たので、円高になりました、みたいなものはよく広まります。
編集部
編集部:
なるほど。
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神田:
FXレポートの掲載に比べ、反応の強さが違いますね(笑)。また気になるツイートに「いいね」をして目印にし、後で読もうとされる方が多い印象です。
編集部
編集部:
わたしも「いいね」で保存、結構やっちゃいます…(笑)。
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神田:
ということでまとめると、マーケットの復習にはFXレポート、速報にはTwitterと言ったところでしょうか。

PickUp編集部より

過去の値動きを復習することで現在なにがマーケットで重要視されているのか、なにが要因でレートが動いているのかを掴む、そのためには復習が大事であると仰っていました。また外為どっとコム総研の役割は大きく2つあることもお伺いすることが出来ました。 インタビュー最後となる後編ではファンダメンタルズ分析についてお伺いしました。

神田卓也調査部長のTwitterはこちら

前編

投資の真髄がここにある!伝説のディーラー列伝 インタビュー記事まとめ

media.gaitame.com

f:id:gaitamesk:20191106165135p:plain 株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役 調査部長 上席研究員
神田 卓也(かんだ・たくや)
1987年福岡大学法学部卒業後、第一証券(株)(現三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社)を経て、1991年(株)メイタン・トラディション入社。インターバンク市場にて、為替・資金・デリバティブ等の取引業務を担当し、国際金融市場に対する造詣を深める。2009年7月(株)外為どっとコム総合研究所入社
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