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ペソ円はボリバン中位割り込む。6月6日に総選挙

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総括

ペソ円はボリバン中位割り込む。6月6日に総選挙

予想レンジ 5.2-5.7

(ポイント) 
*6月6日は総選挙
*ペソも強いがメキシコの株価指数も強い(年初来14.89%高)
*今年のメキシコ経済成長率は5%超か
*インフレは6%から5月前半は5.8%へ低下
*1Q・GDP確報値は前期より0.8%増 前年比では3.6%減。
*大統領は中銀総裁を再任せず
*フィッチの格付けは据え置かれた
*USMCAでメキシコの労働争議が問題となる
*コロナ感染者数は日本を下回る
*外需は強いが内需は弱い
*対米貿易依存度が頗る高い
*米国は大型インフラ整備計画の財源として大型増税も案も表明
*国営電力業者保護法案が民間業者や米加の不満を生む
*大麻を解禁へ 世界最大の市場に
*海外のメキシコ人労働者からの国内送金は増加し続けている
*経常収支は3Qに史上最大黒字に

(今年はレバ1倍で9%超の利益)
原油価格が少々のブレはあっても上昇トレンドを続けるように産油国通貨メキシコペソも底堅く推移している。米国の大規模経済対策の恩恵を受けて株価も堅調で主要市場では最強の一つとなっている。ペソも対円で年初来5.38%高(5.48で)でスワップ金利約4%(年率)と合わせれば合計で9.38%でまずまずの投資となっている(レバ1倍)。

(最近の経済指標)
 5月企業信頼感指数は50.3で4月の48.7を上回ったが5月製造業PMIは47.6で4月の48.4を下回った。

(6月6日は総選挙)
さて、5月26日の世論調査によると、ロペスオブラドール大統領率いる左派与党の国家再生運動(MORENA)を中心とする左派勢力が、6月6日の総選挙で下院(定数500)の過半数議席を維持する情勢となっているだ。MORENAの予想獲得議席は209で、現在の253を下回る見通しだが、左派勢力に参加している緑の党と労働党が計50議席を確保することで、勢力総数は259と過半数を超えるとみられる。メキシコ下院は予算議決権を握る。

(メキシコ中銀、今年の成長率と物価上昇率見通し引き上げ)
メキシコ中銀は四半期報告で、今年の国内総生産(GDP)と物価上昇率の見通しを引き上げた。
GDP成長率は4.8%から6.0%、物価上昇率は3.6%から4.8%に見通しを上方修正。新型コロナウイルスのパンデミックはなお収束していないため、景気回復を巡る課題や多大な不確実性は残るものの、米国を中心とする海外経済見通しの上振れや、ワクチン接種進展、行動制限緩和などが、今後数四半期の展開はより好ましい方向になっていることを示唆していると分析した。
中銀は、経済成長に関するリスクは全体として上下均衡していると指摘。ただ下押しリスクとしては、世界的なサプライチェーンの制約やパンデミックに起因する投入・生産コストの高まりを挙げた。
一方、物価面ではリスクは上振れ方向にあるとの見方を示した。5月前半の物価上昇率は前年比5.8%と、中銀が目標の中心としている3%を大きく上回っており、金融政策は既に緩和サイクルが終了して利上げに向かいつつあるとの観測が強まっている。

(米国とメキシコ、移民問題やワクチン配布で協議)
  米国のブリンケン国務長官とメキシコのエブラルド外相が移民に関する協力と新型コロナウイルスワクチンの配布について協議した。両外相は声明で、「秩序ある安全かつ規則的な移住」の実現に向け中米の発展に関心を持っていると改めて表明。また「移民の構造的な原因への対処に関連し、両政府共通のビジョンについて協議した」ほか、新型コロナワクチンの域内での公平な分配も議論の一部だったという。
米国務省のプライス報道官によると、両外相は新型コロナへの対応や経済回復、中米地域の民主主義とガバナンスに関する問題、安全保障などについても協議したという。
8日にはハリス米副大統領がメキシコを訪問し、メキシコのロペスオブラドール大統領との初の直接会談が行われる予定。

テクニカル分析

5月24日-26日の上昇ラインを下抜きボリバン中位割り込む

 日足、5月14日のボリバン3σ上限から反落、ボリバン中位も割り込む。5月24日-26日の上昇ラインを下抜く。ボリバン2σ下限は5.437。6月1日-3日の下降ラインが上値抵抗。5日線下向き。
 週足、ボリバン2σ上限に近づくも反落。5月3日週-5月24日週の上昇ラインがサポート。5月10日週-17日週の下降ラインが上値抵抗。
 月足、雲下での推移が長い(2016年1月以来)。ボリバン中位は上に抜ける。20年2月-21年5月の下降ラインが上値抵抗。21年3月-5月の上昇ラインがサポート。
 年足、陽転。15年-20年の下降ラインが上値抵抗。

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VAMOS MEXICO

メキシコ中銀副総裁、総裁を再任しない大統領の方針批判

 メキシコ中銀のエスキベル副総裁は、今年末で任期が切れるディアスデレオン中銀総裁を再任しないロペスオブラドール大統領の方針を批判した。
エスキベル氏は中銀が開いた最新の経済見通しについての記者会見で、総裁の再任拒否は「メキシコの経済と金融の安定に、不必要な不確かさをもたらすように見える」と述べた。
エスキベル氏はロペスオブラドール氏の指名を受けて中銀副総裁に就いた経緯がある。
ディアスデレオン氏はロペスオブラドール氏の方針について質問を受けると、自身が総裁を務めている間に自分の判断に介入があったことはないと述べた。

情報提供元:FX湘南投資グループ
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