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「市場は米雇用統計を改めて消化」 外為トゥデイ 2021年6月7日号

外為トゥデイ

目次

▼4日(金)の為替相場
(1):ユーロ圏小売売上高 3月から急減速
(2):米5月雇用統計 NFP予想以下でドル売り
(3):資源価格上昇で豪ドル/円強含む

▼4日(金)の株・債券・商品市場

▼外為注文情報

▼本日の見通し

▼ドル/円の見通し:続落余地は限定的

▼注目の経済指標

▼注目のイベント

4日(金)の為替相場

f:id:gaitamesk:20210607091604p:plain期間:4日(金)午前6時10分~5日(土)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム

(1):ユーロ圏小売売上高 3月から急減速

ユーロ圏4月小売売上高は前月比-3.1%と予想(-1.5%)を下回り、3月(+3.3%)から急減速した。

(2):米5月雇用統計 NFP予想以下でドル売り

米5月雇用統計は、非農業部門雇用者数55.9万人増、失業率5.8%と、市場予想(67.5万人増、5.9%)に対してマチマチの結果であった。労働参加率は61.6%(予想61.8%)、平均時給は前月比+0.5%、前年比+2.0%(予想+0.2%、+1.6%)だった。ただ、前日の米5月ADP全国雇用者数の大幅な増加を受けてドルが買われていただけに、非農業部門雇用者数が予想に届かなかった事で失望的なドル売りが断続的に入った。その後、ドル/円は109.36円前後まで下落。クロス円は、ストレートドルの上昇(ドル安)に連れて当初は強含んだが、次第にドル/円の下落(円高)が重しとなり伸び悩んだ。なお、バイデン米大統領は5月雇用統計について「本日の雇用統計は歴史的な進展を示している」とコメントした。

(3):資源価格上昇で豪ドル/円強含む

米5月雇用統計後の米長期金利低下を好感して米国株が上昇した事や、ドルの下落などを背景に原油価格が上昇した事を支えに、豪ドル/円は84.80円台まで強含んだ。

4日(金)の株・債券・商品市場

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外為注文情報

<外為注文情報はこちら>

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【情報提供:外為どっとコム】

  • ※ 「外為注文情報」とは、外為どっとコムの『外貨ネクストネオ』でお取引をされているお客さまの指値やストップ注文の状況を確認できるツールのことを指します。
  • ※また、高機能チャート(無料)では「取引分析」 を選択することで、チャート上に注文情報の表示が可能です。
  • ※ 尚、この外為注文情報は情報提供を目的としており、投資の最終判断は投資家自身でなさるようお願い致します。

 

本日の見通し

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ドル/円の見通し:続落余地は限定的

4日のドル/円は終値ベースで約0.7%下落した。米5月雇用統計で非農業部門雇用者数が予想を下回る伸びに留まった事から一時109.36円前後まで軟化。前日の米5月ADP全国雇用者数の大幅な伸びを受けて雇用統計にも期待が高まっていただけに、その反動でドル売りが活発化した。

ただ、5月雇用統計は非農業部門雇用者数が前月比55.9万人増、失業率も5.8%と前月から0.3ポイント改善しており、ドルの下落幅から感じるほど失望的な結果ではないと言えるだろう。米連邦準備制度理事会(FRB)が量的緩和の段階的な縮小(テーパリング)の議論を中断する材料になる公算は小さいと見られ、ドルの続落余地は限られそうだ。米5月雇用統計を巡る市場の消化が一巡すれば、次の関心は10日に発表される米5月消費者物価指数に向かうだろう。ドル/円の109.30円台は引き続きサポートされると見ているが、110円台に近付けば上値が重くなりそうだ。

注目の経済指標

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注目のイベント

特になし

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