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通貨防衛に積極さ見られず、大統領利下げ発言も効く、6月14日に米トルコ首脳会談

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総括

通貨防衛に積極さ見られず、大統領利下げ発言も効く、6月14日に米トルコ首脳会談

(通貨最下位、株価15位、長期金利18%台)   

予想レンジ トルコリラ/円 12.0-13.0

(ポイント)
*通貨防衛に積極さ見られず、大統領利下げ発言も効く
*5月CPIは前年同月比16.6%となり4月の17.1%から低下
*政権汚職疑惑が浮き出る
*1Q・GDPは前年比7%成長と強い
*6月14日に米トルコ首脳会談
*介入は少額でやっているようだ。外貨準備高は増加
*訪トルコ旅行者は回復中
*リラ安で経済は好調 今年は5%超の成長か
*高インフレで中銀は今後も現行の金融政策を維持せざるを得ない
*エジプトや湾岸諸国との関係修復に乗り出す
*ロシア機購入とパレスチナ問題で米国との関係が悪化している
*中国とはウィグル族問題、ワクチン、外貨スワップ協定で関係を深めている
*経常赤字、貿易赤字が継続
*格付け会社は格下げを示唆
*トルコ政府は資本規制を考えず
*中銀総裁解任理由は前総裁の利上げのパフォーマンスが過ぎたこと
*新憲法制定を画策
*大統領はGDPを世界のトップ10に引き上げるとした

(5月CPIは)
5月のCPI上昇率は前年同月比16.6%となり、4月の17.1%から低下した。中銀はインフレ率が3Qの終わりから大きく減速し、年末には12.2%まで低下すると予想している。エルドアン大統領は最近、利下げをあらためて要求した。ただリラについて政府は過去の急落時とは異なり、積極的介入や外貨取引規制も行っていないことからじり安傾向が続いている。

(トルコ・米首脳会談)
エルドアン大統領は6月14日に米国バイデン大統領と会談する。経済の問題よりロシアからのミサイル購入問題や、米国がオスマン帝国によるアルメニア系住民の殺害を「ジェノサイド」と認定したことなどを話し合う。

(5月貿易赤字が拡大、前年比20.7%増の41.5億ドル)
 5月の貿易赤字は前年同月比20.7%増の41億5000万ドルとなった。
輸出は同65.5%増の164億8000万ドル。輸入は同54%増の206億33000万ドルだった。前年同月には、政府が新型コロナウイルス感染抑制のための通商規制措置の緩和を始めていた。1-5月の貿易赤字は前年同期比13.1%縮小し、182億8000万ドルだった。

(GDPは7%増)
トリプル安は続いているが1Q・GDPは前年比7%増となり予想の6.3%を上回った。コロナウイルス感染抑制策が、好調な小売売上高や輸出、製造業の妨げとならないように配慮されたものだったことを受けた。工業生産など主要部門が、昨年の最悪の事態から順調に回復し、成長のけん引役となった。情報・通信セクターは前年比18.1%増。サービスも14.4%成長した。工業セクターは11.7%増加した。建設と不動産は振るわなかった。

(エルドアン大統領利下げ発言)
エルドアン大統領は6月1日、利下げが必要との見解を示し、この問題について同日に中央銀行総裁と協議したと明らかにした。エルドアン大統領は、「この問題について、私は同じ主張を持っている。きょう、中央銀行の総裁とも話した。確かに金利を下げる必要がある」と述べた。「そのためには7月、8月に金利が低下し始める必要がある」とし、金利を引き下げれば投資の負担が軽減されると述べた。
エルドアン氏はたびたび、利下げを要求し、中央銀行の総裁を突然解任するなどしており、中銀の信頼性は著しく低下している。3月にインフレに対するタカ派姿勢を打ち出してきたアーバル総裁を更迭した際にはリラは、1週間で12%下落した。

(汚職疑惑)
トルコの有力マフィアのボスが、ソイル内相らエルドアン政権幹部らが関与したとする汚職疑惑をオンライン動画で次々と暴露し、波紋を広げていることもリラ売りを誘った。

テクニカル分析(トルコリラ/円)

一時ボリバン3σ下限を大きく下抜く

 日足、6月2日はボリバン3σ下限を大きく下抜いたが現在は2σ下限まで戻ってきた。6月2日-7日の上昇ラインがサポート。6月1日-7日の下降ラインが上値抵抗。5日線下向き。
 週足、先週はボリバン2σ下限まで下落し小反発した。5月24週-31日週の下降ラインが上値抵抗。
 月足、20年11月-21年5月の上昇ラインを下抜く。21年2月-3月の下降ラインが上値抵抗。
 年足、6年連続陰線。今年は僅かながらも陽線スタートも中銀総裁の電撃解任で陰転。18年-20年の下降ラインが上値抵抗。

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メルハバ

トルコ大統領、エジプトや湾岸諸国との関係修復に乗り出す

エルドアン大統領は、エジプトや湾岸諸国との協力関係を「双方が勝者となる形で」最大限強化したいと述べた。トルコは、以前からエジプトや一部の湾岸諸国との関係が悪化しており、関係修復に乗り出した形だ。
トルコは、イスラム主義、リビアの紛争、東地中海問題、サウジアラビア人記者ジャマル・カショギ氏殺害事件などを巡って、エジプトやサウジとの関係が悪化している。トルコは数カ月前から関係修復に乗り出しており、エジプトには代表団を派遣、サウジとは外相会談を実施した。エルドアン大統領は「こうした協力の機会を最大限活用し、ウィンウィンの形で関係を改善したい。すべての湾岸諸国にも同じことが当てはまる」と発言。

情報提供元:FX湘南投資グループ
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