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「市場は米CPIに注目」 外為トゥデイ 2021年6月10日号

外為トゥデイ

目次

▼9日(水)の為替相場
(1):中国5月PPI 予想上回り前月から伸び加速
(2):独4月貿易収支 黒字額は予想を下回る
(3):BOEホールデン氏の発言でポンド反落
(4):米長期金利低下でドル売り活発化

▼9日(水)の株・債券・商品市場

▼外為注文情報

▼本日の見通し

▼ドル/円の見通し:米CPIに注目

▼注目の経済指標

▼注目のイベント

9日(水)の為替相場

f:id:gaitamesk:20210610090332p:plain期間:9日(水)午前6時10分~10日(木)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム

(1):中国5月PPI 予想上回り前月から伸び加速

中国5月消費者物価指数は前年比+1.3%に加速したものの(前月+0.9%)、市場予想(+1.6%)は下回った。一方、中国5月生産者物価指数は前年比+9.0%と予想(+8.5%)を上回る伸びとなり前月(+6.8%)から伸びが加速した。

(2):独4月貿易収支 黒字額は予想を下回る

独4月貿易収支は155億ユーロの黒字となり、黒字額は市場予想(163億ユーロ)を下回った。

(3):BOEホールデン氏の発言でポンド反落

英中銀(BOE)のチーフエコノミストであるホールデン氏が「金融政策の蛇口を止める必要がある」などと発言した事で強含んでいたポンドが反落。英国の欧州連合(EU)離脱=Brexitにあたり取り交わした離脱協定の一部である「北アイルランド議定書」の履行に対する見解が対立した事が重しとなった。英国は6月30日までと決めた関税手続き導入の猶予期間を再び独断で延長する可能性があると述べた。これに対し、EUはすでに進めている法的措置を進め、場合によっては関税や数量割り当てを導入する可能性もあるとした。

(4):米長期金利低下でドル売り活発化

米10年債利回りが約1カ月ぶりに1.5%を割り込み、1.47%台まで低下するとドル/円は109.23円前後まで下落。対ユーロでもドル売りが活発化したため、ユーロ/円はドル/円と逆行する格好で強含んだ。その後、米10年債利回りが下げ幅を縮小するとドル/円も持ち直すなど、米長期金利とドルは翌日の米5月消費者物価指数への警戒感から神経質に上下した。

9日(水)の株・債券・商品市場

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外為注文情報

<外為注文情報はこちら>

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【情報提供:外為どっとコム】

  • ※ 「外為注文情報」とは、外為どっとコムの『外貨ネクストネオ』でお取引をされているお客さまの指値やストップ注文の状況を確認できるツールのことを指します。
  • ※また、高機能チャート(無料)では「取引分析」 を選択することで、チャート上に注文情報の表示が可能です。
  • ※ 尚、この外為注文情報は情報提供を目的としており、投資の最終判断は投資家自身でなさるようお願い致します。

 

本日の見通し

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ドル/円の見通し:米CPIに注目

昨日のドル/円は終値ベースで約0.1%の小幅高。米10年債利回りが1.5%を割り込んで低下する中、一時109.23円前後まで下落したものの、下値の堅さを再確認すると109.60円台へと反発した。これで3日続けて109.20円付近で下げ止まった格好だ。市場の関心は、本日発表される米5月消費者物価指数(CPI)に集まっており、市場予想によると前年比+4.7%に伸びが加速する見通し。CPIが予想以上の伸びとなればドルが上昇する公算が大きい。

ただ、米連邦準備制度理事会(FRB)は、足元のインフレ上昇は一過性との姿勢を維持しており、金融政策を運営する上で重視しない方針を表明している。CPIが多少上ブレしても米長期金利やドルの上昇余地は限られそうだ。ドル/円はひとまず109円台前半で値固めを終えたように見受けられるが、110円台に定着するのは難しいかもしれない。

注目の経済指標

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注目のイベント

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