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米中対立激化で中国株価続落、元は安定。リスクは何か、10か月連続陽線

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総括

米中対立激化で中国株価続落、元は安定。リスクは何か、10か月連続陽線

予想レンジ 人民元/円 16.9-17.4  

(ポイント)
*米中対立激化での最大のリスクは
*米中対立激化で中国株価続落、元は安定
*5月鉱工業生産、小売売上は減速
*中国は米国を病気だといい、台湾へ向け戦闘機を出動させた
*7月1日は中国共産党100周年
*人民元は対円では10か月連続上昇中
*5月貿易統計では輸入が10年ぶりの大幅な伸び
*対米関係は悪化しているが貿易量は増加
*外貨準備、5月末時点で3.22兆ドルに増加
*金融機関の外貨準備率を5%から7%に引き上げ
*夫婦1組に子ども3人まで容認
*膨大な貿易黒字も元高容認の要因
*中国国債へ世界の資金が流入
*貿易拡大、経済指標も好調
*豪は一帯一路の契約を一部撤回 米英も一帯一路に対抗
*中国の米国債保有残高は1.1兆ドル
*21年は8.4%の成長見通し
*経済問題でも政治問題でも外交で妥協しない

(米中対立激化)
 G7・NATOは中国を名指しで批判した。ウィグル族弾圧問題、香港人権問題、新型コロナ起源問題などがある。それに対し中国は外国から制裁を受けた場合に報復するための法律が可決、直ちに反撃する体制をとるねらいがあるとみられる。ただ世界は中国との貿易や中国での経済活動にどっぷりと浸かっている。制裁合戦になれば双方に悪影響が出る。もちろん、そのようになることはお互い承知済みなので時間をかけて事は進む。

(中国株価続落、元は安定)
 米中対立を受けて上海総合指数や香港ハンセン指数は下落。週明けの2日間で上海総合指数は1.99%下落、ハンセン指数は1.41%下落。一方、人民元は通貨バスケット制を導入しているので対円17.10-20で、対ドルで1.40近辺で安定している。

(5月鉱工業生産、小売売上は減速だが)
5月の鉱工業生産は前年同月比8.8%増加し、4月の9.8%増から伸びが鈍化した。予想の9.0%を下回った。
5月の小売売上高は前年比12.4%増加。伸び率は予想の13.6%を下回ったほか、4月の17.77%から鈍化した。
1-5月の固定資産投資は前年同期比15.4%増加。予想は16.9%増だった。1-4月の19.9%増から伸びが鈍化した。
中国経済は昨年のコロナウイルス危機から概ね脱却しているが、当局は、元高や原材料価格の上昇、世界的なサプライチェーンの混乱などの問題が残っており、回復の基盤はまだ安定していないと警告している。
 ただ世界の多くの国ではコロナ感染で2020年の景気の底は20年4月、5月であったが、
中国は自国発のコロナ感染で景気の底は20年1,2月であり、既に21年1,2月は景気が大きく戻している。そこからの比較なので減速は当然だろう。
 中国的景気減速は景気の底が2,3か月ずれている世界の主要国では7-9月に訪れるのではないか。

(中国の反発 その1 米国は病気)
中国外務省の趙立堅副報道局長はG7サミットで対中包囲網形成を進めたバイデン米政権を「米国は病気だ。病は軽くない」と異例の表現で非難した。「G7は米国の脈をとり、処方箋を書いてあげたらいい」とも述べた。
趙氏は、新疆ウイグル自治区や香港の人権問題、「台湾海峡の平和と安定の重要性」などを指摘したG7首脳宣言について、内政干渉だと反発した上で「強烈な不満と断固とした反対」を表明した。さらに「一国や一つの国家集団が天下に号令をかける時代は既に過ぎ去った」と主張した。
 趙氏はNATOを「小さなサークル」とこき下ろし、「陣営間でどちらを選ぶか他国に強要するのは、平和的発展・協力という歴史の潮流に背く」と批判した。

(中国の反発 その2 中国軍機28機、台湾防空圏に侵入)
台湾国防部は、中国の戦闘機など28機が台湾の防空識別圏に侵入したと発表した。
G7サミットは共同声明で、台湾海峡の平和と安定について強調しており、こうした動きをけん制する狙いがあるとみられる。

(米中対立激化での最大のリスク)
 軍需衝突と経済制裁合戦、貿易取引停止か、誰が困るのか。

テクニカル分析(人民元/円)

ボリバン中位で下げ止まり揉みあい

 日足、ボリバン3σ上限に到達して反落しボリバン中位まで下落。その後は揉みあい。5
月28日-6月16日の下降ラインが上値抵抗。5月21日-6月14の上昇ラインがサポート。5日線上向き。
 週足、ボリバン2σ上限に達して小反落。4月26日週-5月24日週の上昇ラインがサポート。5月24日週-31日週の下降ラインが上値抵抗。
 月足、10か月連続陽線。4月-5月の上昇ラインがサポート。ボリバン2σ上限。雲中。
 年足、11年-20年の上昇ラインがサポート。18年-19年の下降ライン上抜く。 16年-18年の下降ラインも上抜く。

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チーファンラマ

共産党100周年

 中国共産党は7月1日に創立100周年を迎える。習近平国家主席の重要講話が予定されている。ただ軍事パレードを行う予定はないようだ。習近平指導部は、「抗日戦争勝利70周年」の15年、軍創設90周年の17年、建国70周年の19年と、ほぼ2年に1度のペースで軍事パレードを実施し、内外に軍事力を誇示してきた。党創立100周年という重要な節目でのパレード見送りは、新疆ウイグル自治区の人権侵害などをめぐり欧米が批判を強める中、中国脅威論がさらに高まるのを避ける思惑もありそうだ。

情報提供元:FX湘南投資グループ
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