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G7と中国対立とFOMCでペソ下落、早速デフレ効果で資源安

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総括

G7と中国対立とFOMCでペソ下落、早速デフレ効果で資源安

予想レンジ 5.1-5.6

 (ポイント) 
*G7と中国の対立とFOMC利上げ予想前倒しでペソは下落
*ボルサ株価指数はFOMC後0.83%安
*4月鉱工業生産、前月比0.2%減
*次期中銀総裁にエレラ財務公債相
*ハリス米副大統領とロペスオブラドール大統領が会談
*今年のメキシコ経済成長率は5%超か
*1Q・GDP確報値は前期より0.8%増 前年比では3.6%減。
*コロナ感染者数は日本を下回る
*外需は強いが内需は弱い
*対米貿易依存度が頗る高い
*米国は大型インフラ整備計画の財源として大型増税も案も表明
*国営電力業者保護法案が民間業者や米加の不満を生む
*大麻を解禁 世界最大の市場に
*海外のメキシコ人労働者からの国内送金は増加し続けている
*経常収支は3Qに史上最大黒字に

(G7と中国の対立とFOMC利上げ予想前倒しで下落) 
今週はリスク回避の流れとなっている。高金利通貨、資源国通貨が弱く、世界の株価が下落している。強いのはドル、円、人民元。
 二つのイベントがリスク回避の流れをつくった。米中対立激化と米利上げ予想前倒しだ。
G7サミットは共同声明を発表し、中国に対して新彊ウイグル自治区での人権尊重、香港の高度の自治を求めたほか、東・南シナ海での一方的措置に反対する姿勢を示した。新型コロナウイルスの発生源についても徹底的な調査を求めた。
 またFOMCが利上げ予想を前倒しにしたことでドルが上昇、また世界の金利が上昇し高金利国や資源国の債務負担増加懸念が生じた。またFOMCはテーパリングの議論を開始した。
ペソは下落し、メキシコ株価は下落した。

(来週の政策金利は据え置きか)
中銀は5月半ばの前回政策決定会合で、インフレ期待の高まりを理由に政策金利を4.0%に据え置いた。コアインフレ率が一時的な要因の作用で押し上げられている点や、指標が中銀の最新予想と一致している点、また理事会がハト派に傾いている点を踏まえ、今回も中銀が金融引き締めに動くことは当面ないとの見方が多い。
 また来週は5月失業率の発表もある。

(4月鉱工業生産、前月比0.2%減 前年比は最大の伸び)
 4月の鉱工業生産は前月比0.2%減少した。11カ月ぶりのマイナスとなったが、前年比では新型コロナウイルス感染拡大に伴うベース効果で過去最大の伸びを示した。
4月は鉱山部門が伸びたものの、製造業、建設、エネルギー部門の減少に相殺された。
外需は回復しつつあるものの、サプライチェーンの問題、コストインフレ圧力、政策不透明感の持続、企業信頼感の低迷、ワクチン接種進展ペースの鈍さが、当面は広範囲な産業部門に重しとなる。

(ムーディーズの選挙評価)
 ムーディーズは、今月6日に実施されたメキシコの連邦下院中間選挙と経済政策トップの交代がマクロ経済および財政政策に「重大な変化」をもたらす公算は小さいとの見通しを示した。
ロペスオブラドール大統領はエレラ財務公債相を次期中央銀行総裁に指名、後任にエコノミストのロヘリオ・ラミレス・デラ・オー氏を指名した。
下院中間選挙では与党連合が議席を失ったが、ムーディーズは政権の主要目的は達成可能との予想を示した。

(米USTR、自動車部品工場での労働権侵害の疑いでメキシコ政府に事実確認要請)
米国通商代表部(USTR)は6月9日、メキシコ北東部タマウリパス州にある自動車部品メーカー、トリドネックスの工場で労働権侵害の疑いがあるとして、米国・メキシコ・カナダ協定(USMCA)が定める「事業所特定の迅速な労働問題対応メカニズム(RRLM)」に基づき、メキシコ政府に事実確認を要請した。
 キャサリン・タイUSTR代表は今回の行動について、「USMCAにおける高い労働基準を執行することは、バイデン・ハリス政権の労働者中心の通商政策の中核的な柱だ」と強調した。

テクニカル分析

年初来高値からボリバン3σ下限へ下落

 日足、6月9日は年初来高値の5.581をつけボリバン3σ上限に達したが6月17日はボリバン3σ下限へ下落。雲中。6月16日-17日の下降ラインが上値抵抗。上抜けるか。5日線下向き。
 週足、5月31日週-6月7日週の上昇ラインを下抜きボリバン中位まで下落。20年9月28日週-21年3月9日週の上昇ラインがサポート。
 月足、雲下での推移が長い(2016年1月以来)。ボリバン中位は上に抜ける。21年3月-5月の上昇ラインを下抜く。20年2月-21年5月の下降ラインが再び上値抵抗。20年11月-21年3月の上昇ラインがサポート。
 年足、陽転。15年-20年の下降ラインが上値抵抗。迫っている。

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VAMOS MEXICO

トランプ氏、メキシコ国境視察 移民問題で不満

 トランプ前米大統領は6月15日、今月中にアボット・テキサス州知事とともにメキシコとの国境を視察すると表明した。両者は米国への越境移民の増加に不満を示している。
トランプ氏、アボット氏ほか共和党員は、国境に到着する移民が月単位では過去20年で最多となっているのを受け、民主党のバイデン大統領がトランプ政権時代の移民抑制策を逆行させていると批判している。
トランプ氏は、「国境は、世界がうらやむ警備レベルから世界が哀れむ無法地帯へと転落した」とした。

情報提供元:FX湘南投資グループ
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