メキシコペソ/円（4時間足）
※レポート内の為替レート・チャートは外為どっとコム「外貨ネクストネオ」を参照
直近１週間のポイント
☆米国早期利上げ観測でリスクオフ
・原油高が下値を支える
・FRB議長早期利上げけん制でリスクオフ後退
メキシコペソ/円は3カ月ぶり安値から持ち直す展開
米連邦公開市場委員会（FOMC）が利上げ開始の予想時期を前倒しした影響が残り、17日には5.3円台へと下落。
翌18日もセントルイス連銀総裁が2022年後半の利上げに言及した事でリスク回避ムードが続き、ペソはドル高・株安の流れに巻き込まれて続落しました。
週明け21日は日経平均株価の下げが一時1100円に達する中、5.299円前後まで下落して3月29日以来の安値を付けました。
ただ、原油価格の上昇に支えられて下げ渋ると、その後は戻り歩調となっています。
米連邦準備制度理事会（FRB）のパウエル議長が早期利上げ観測をけん制した22日には5.4円台を回復。
23日の東京市場でも5.4円台で推移しています。
注目ポイントはメキシコ中銀
メキシコ中銀は24日に政策金利を発表します。
市場は、中銀が政策金利を4.00％に据え置くとの見方で一致しており、焦点は声明文で示唆される政策スタンスとなります。
前回5月会合では「目標（中央値）であるインフレ率3%に向けて管理していく必要がある」として物価の抑制にも配慮する姿勢を表明。
米国の利上げ前倒し観測が広がった事や、ブラジル中銀が大幅利上げの検討を明らかにした事などから、メキシコ中銀もいずれ引き締めスタンスに転じるとの観測がくすぶっています。
そのため、ペソ相場は中銀声明に強く反応すると考えられます。
その他、足元のペソ相場は米国の金融政策を巡る思惑など、いわば外部要因に振り回される展開が続いています。
当面は、原油や株だけでなく、FRB要人の発言や米債利回りの動向にも目配りが必要でしょう。
来週までのメキシコペソ/円の見通し
予想レンジ
5.300～5.525円
基調
レンジ内推移
来週までの注目ポイント
☆6/24 メキシコ中銀政策金利
・主要国株価 国際商品価格
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