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「2021年前半は『利益』出たと回答のFX投資家の割合大 米ドル/円、強気姿勢増加」外国為替短期投資家動向調査(外為短観) 第145回

外為短観ロゴ

<第145回調査>2021年6月25日 公開

外為どっとコムの口座開設者のお客様を対象とした投資動向等に関するアンケート調査です。

調査実施期間
2021年6月18日(金)13:00~2021年6月22日(火)24:00

調査対象
外為どっとコムの『外貨ネクストネオ』に口座を開設のお客様層。

調査方法
外為どっとコムの口座開設者にメールでアンケート回答URLを送付。
今回の有効回答数は965件。
※必要項目を全て入力して回答して頂いたお客様を「有効回答数」としました。

問1:今後1カ月間の米ドル/円相場の見通しについてお答えください
問2:今後1カ月間の米ドル/円相場の予想レートについてお答えください
問3:今後1カ月間のユーロ/円相場の見通しについてお答えください
問4:今後1カ月間の豪ドル/円相場の見通しについてお答えください
問5:今後、注目の通貨ペアについてお答えください
問6:2021年1月から6月末までの損益状況について、投資資金の何%となっていますか。
問7:FXトレードをする上で、米国雇用統計の結果をどれくらい注目していますか?
問8:FX投資を行う中で、主にどのような投資環境でトレードをしていますか。
今後の調査実施計画及び公表方針

問1:今後1カ月間の米ドル/円相場の見通しについてお答えください

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「今後1カ月間の米ドル/円相場の見通し」については、「米ドル高・円安方向」と答えた割合が55.3%であったのに対し「円高・米ドル安方向」と答えた割合は21.0%であった。この結果「米ドル/円予想DI」は△34.3%ポイントとなり、前月(△16.8%ポイント)からプラス幅が拡大。調査期間前後の米ドル/円相場は、109.70円台に下落する場面もあったが、110円割れでは底堅さが目立つ展開であった。米連邦準備制度理事会(FRB)の早期利上げ観測が浮上しているだけに、個人投資家は米ドルに対する先高観を強めているようだ。

問2:今後1カ月間の米ドル/円相場の予想レートについてお答えください

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「今後1カ月間の米ドル/円相場の予想レート」については、「1円~3円の米ドル高・円安」が43.3%と最も多く、次いで「±1円で推移(33.2%)」、「1円~3円の円高・米ドル安(14.8%)」、「3円以上の米ドル高・円安(7.0%)」、「3円以上の円高・米ドル安(1.7%)」の順になった。ヒストグラムの形状は米ドル高・円安方向に傾いており、問1の結果と整合的と言える。なお、「1円~3円の米ドル高・円安」とした割合は前月(34.9%)から8.4%ポイント上昇しており、個人投資家の米ドル強気姿勢が増している事がここからも窺える。

問3:今後 1カ月間のユーロ/円相場の見通しについてお答えください

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「今後1カ月間のユーロ/円相場の見通し」については、「ユーロ高・円安方向」と答えた割合が29.7%であったのに対し、「円高・ユーロ安方向」と答えた割合は34.2%であった。この結果、「ユーロ/円予想DI」は▼4.5%ポイントと、前月(△24.3%ポイント)から大幅に低下して、弱気見通しを示すマイナスに転じた。

調査期間前後のユーロ/円相場は、米国の早期利上げへの警戒感による株 安とドル高(ユーロ安)の影響で一時130.00円台まで下落した。そうした中、年始からの上昇基調の終了を感じ取った個人投資家が増えたようだ。なお、「ユーロ高・円安方向」の回答割合は前月(46.7%)から急減した。

問4:今後 1カ月間の豪ドル/円相場の見通しについてお答えください

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「今後1カ月間の豪ドル/円相場の見通し」については、「豪ドル高・円安方向」と答えた割合が31.0%であったのに対し、「円高・豪ドル安方向」と答えた割合は34.1%であった。この結果豪ドル/円予想DI」は▼3.1%ポイントと、前回(△16.9%ポイント)から低下し、2カ月ぶりにマイナスを記録した。

調査期間前後の豪ドル/円相場は、ユーロ/円と同様に米早期利上げ観測に端を発した市場の混乱に巻き込まれて一時82.10円台へと下落した。米国の金融政策正常化により世界の株価 が下落すれば、株価との連動性が強い豪ドルにも下落圧力がかかるとの見方が増えた模様。

問5:今後、注目の通貨ペアについてお答えください

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「今後注目している通貨ペア」について尋ねたところ、「買い」で注目の通貨ペアは、米ドル/円が51.8%の回答割合を集めて1位となった。続く2位には豪ドル/円(6.8%)、3位英ポンド円(6.1%)、4位ユーロ/円(4.8%)、5位トルコリラ/円(3.8%)と続いた。なお、米ドル/円は2位に45.0%ポイントもの大差を付けて105カ月連続の1位となった。

一方、「売り」で注目の通貨ペアでも、米ドル/円が首位をキープしたが、回答割合は24.2%と前月(28.3%)から低下した。以下、2位ユーロ/米ドル(18.8%)、3位ユーロ/円(13.4%)、4位英ポンド/円(9.3%)、5位トルコリラ/円(7.9%)と続いた。ユーロ/米ドルは前月の3位から2位に順位を上げ、回答割合も10.5%から8.3%ポイント増加した。米ドル/円の「買い」意欲の上昇と、ユーロ/米ドルの「売り」意欲の上昇から、やはり米ドルへの信頼度が高まっている事が読み取れる。

問6:2021年1月から6月末までの損益状況について、投資資金の何%となっていますか。

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6月を3分の1ほど残した段階ではあったが、今月の特別質問として「2021年1月から6月末までの損益状況について、投資資金の何%となっていますか」と尋ねたところ、「0%(変化なし)」が23.2%と最も多かった。次いで「1%から5%(15.8%)」、「5%から10%(11.1%)」、「-1%から-5%(9.4%)」、「10%~20%(9.0%)」と続いた(以下はグラフ参照)。なお、「-30%以下」が7.6%だった一方、「30%以上」は5.0%であった。

なお、「利益(プラス)」を得た投資家の合算割合と「損失(マイナス)」が出た投資家の合算割合は、それぞれ44.6%、32.2%となり、「利益」を得た投資家のほうが多かった事がわかった。なお、2020年前半(2020年7月調査)は、「利益(プラス)」が34.3%、「損失(マイナス)」が49.5%であった。昨年(2020年)の前半はコロナ・ショックの影響で損失を被った投資家が多かったが、今年の前半は円安トレンドが大きく崩れる事なく継続したため、比較的利益を出しやすかったようだ。

今回の損益状況についての自由回答でも、円安やドル高の見通しが的中した事を「利益」が出た理由として挙げる向きが多かった。

問7:FXトレードをする上で、米国雇用統計の結果をどれくらい注目していますか?

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さらにもうひとつの特別質問として、「FXトレードをする上で、米国雇用統計の結果をどれくらい注目していますか」と尋ねたところ、「多少注目している」が41.8%と最も多く、以下「大変注目している(30.8%)」、「あまり注目していない(18.0%)」、「注目していない(4.7%)」、と続いた。「わからない」は4.8%であった。7割超の個人投資家が米雇用統計に注目している事がわかった。その理由を自由記述形式で尋ねたところ「FOMCの今後の判断を考える参考になるから」など、米金融政策に絡む回答が目立った。一方、「注目していない」とした向きからは「値動きがギャンブルなので特に気にしていないし、そのタイミングでトレードしようと思っていない」などの声が挙がっていた。

問8:FX投資を行う中で、主にどのような投資環境でトレードをしていますか。

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今回のもうひとつの特別質問として、「FX投資を行う中で、主にどのような投資環境でトレードをしていますか」と尋ねたところ、「スマートフォンのみ」が37.1%と最も多かった。「PCとスマートフォンを併用」が35.2%、「PCのみ」は27.6%であった。「その他」は0.1%だった。前回同じ質問をした2019年4月の第119回調査では「スマートフォンのみ」が41.9%、「PCのみ」は35.7%、「PCとスマートフォンを併用」は19.7%であった。

今回、「スマホのみ」の割合が低下した一方、「スマホとPC併用」の割合が上昇したのが印象的だ。回答者からは「見やすさはPCだが、手軽さは(スマホ)アプリ」との声が挙がっており、トレードに欠かせないチャート分析はPCで行い、発注はスマホで行うトレードスタイルが主流になりつつあるのかもしれない。

今後の調査実施計画及び公表方針

本調査も第145回目となりました。調査開始から12年が経過し、データの蓄積が進んできました。今後については、毎月定点観測で実施する調査結果を基に、予想DIの時系列比較から見出せるFX投資家の相場観の変化やその傾向などのほか、中長期的な視点に基づいたFX投資家の投資スタイルの変化などの考察も進めて行きたいと考えています。なお、毎月の本調査においては、公表扱いとしている質問項目及び回答結果の他に、「投資家の属性」、「取引頻度」、「取引規模」、「取引時間帯」、「投資選好」など、投資家実態を把握するために必要な各種の質問項目も設けて集計しています。それらの回答結果を用いた投資家の実態報告や属性別のクロス・セクション分析等については、当研究所が1年に1回公表する「外為白書」で紹介する予定です。

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