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国内景気回復期待も大統領の利下げ発言で売られる

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総括

国内景気回復期待も大統領の利下げ発言で売られる

(通貨最下位、株価最下位)   

予想レンジ トルコリラ/円 12.2-13.2

(ポイント)
*2Q成長率は20%程度か
*通貨スワップ協定の締結に向けて4カ国と交渉
*来月から感染抑制のための規制を一段と緩和
*エルドアン大統領が引き続き経済を支えるために利下げを要求
*トルコ首脳会談は建設的なるも露ミサイル問題は進展なし
*今週は経済信頼感指数、貿易収支、製造業PMI、外貨準備の発表あり
*HDPとの政争激化
*政策金利は据え置かれた
*4月経常収支は改善
*外貨準備は増加
*対外純債務は3436億ドル
*5月CPIは前年同月比16.6%となり4月の17.1%から低下
*21年成長は5.75%予想=IMF
*中国とはウィグル族問題、ワクチン、外貨スワップ協定で関係を深めている.
*格付け会社は格下げを示唆
*新憲法制定を画策

(引き続き大統領は利下げ要求、スワップ協定は進展)
 依然、上昇に持続力がない。世界的なリスク回避の流れでリラは下落したが、エルドアン大統領が、新型コロナウイルスの1日当たり感染者数が5000人前後に減少したのを受け、来月から感染抑制のための規制を一段と緩和すると表明したことで反発した。ワクチン接種者の大幅な増加もあり下半期の経済回復への期待にもつながっており、今年の同国経済成長率予想を6%台に上方修正するところも出てきた。
 カブジェオール中銀総裁が、通貨スワップ協定の締結に向けて4カ国と交渉しており、2カ国とは合意に近づいていると述べたこともリラを押し上げた。
 それでも、同じ高金利国のメキシコペソや南アランド程の反発がないのは、貿易・経常赤字のせいだろう。
 またエルドアン大統領が引き続き経済を支えるために利下げを要求したり、米国の反発にも拘わらずロシアからのミサイル購入することを繰り返し述べたことから再び先週末は売り込まれた。

(今週の経済指標)
6月経済信頼感指数、5月貿易収支、6月製造業PMI、6月25日の外貨準備高などがある。

(2Q成長率は20%前後か)
エルバン財務相は、今年2Q経済成長率は20%前後だったとみられるとした。また通年では政府予想の5.8%を上回る成長が見込まれるとした。
エルバン財務相は最近のワクチン接種加速が観光・サービス部門を支えると指摘。「今年2Qは昨年からの強い反動で、20%前後の成長が予想される。通年の成長率は、投資や鉱工業生産、外需により、中期経済プログラムを上回る成長率になる可能性がある」と述べた。
トルコは昨年プラス成長を記録した数少ない国の1つだが、今年に入り、感染抑制のため実施されたロックダウンで観光とサービスを中心に経済活動が再び影響を受けている。  

(トルコ、酒税・たばこ税を年内据え置き インフレ抑制)
トルコ政府は、酒税とたばこ税を年末まで据え置くことを明らかにした。物価上昇圧力を緩和することが狙い。政府は今年1月、特別消費税の固定額を昨年7月の水準に据え置いた。トルコのインフレ率は過去4年間の大半の期間で2桁に達しており、当局は物価上昇圧力の抑制を目指している。

(政争 クルド系野党、憲法裁が非合法化の申し立てを受理)
 トルコ憲法裁判所は21日、少数民族クルド系の野党、国民民主主義党(HDP)の非合法化を訴える検察の申し立て受理した。HDPのサンジャル共同党首は起訴には法的根拠がないと主張し、裁判に勝利すると述べた。
起訴の狙いは「クルド人とその意思」に対するもので「トルコの民主主義への希望を破壊し、自由の希求を押さえつけ、平和の夢を完全に葬り去ることも目的としている」と非難した。HDPはトルコ当局がテロ組織と見なす反政府武装組織、クルド労働者党(PKK)とつながりがあるとして、エルドアン大統領の与党・公正発展党(AKP)が活動を禁止するよう求めている。HDPはテロ組織との関係を否定し、今回の起訴は「政治的な動き」と批判している。

テクニカル分析(トルコリラ/円)

ボリバン中位に再度トライ

日足、先週は一時ボリバン中位を上抜くも週後半は力なく下落しボリバン2σ下限に近づくも今週は反発スタート。6月25日-28日の下降ラインが上値抵抗。6月22日-28日の上昇ラインがサポート。5日線上向き。
 週足、先週は上ヒゲが長く売り圧力を残した。5月31日週-6月21日週の上昇ラインがサポート。6月14日週-21日週の下降ラインが上値抵抗だが上抜けるか。ボリバン下位。雲の下。
月足、21年2月-3月の下降ラインが上値抵抗。20年11月-21年5月の上昇ラインを下抜く。
年足、6年連続陰線。今年は僅かながらも陽線スタートも中銀総裁の電撃解任で陰転。18年-20年の下降ラインが上値抵抗。

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メルハバ

巨大運河の関連工事始まる トルコ、巨額費用に懸念も

 イスタンブールを東西にわけるボスポラス海峡は地中海からマルマラ海をへて黒海に抜けるルート上にあり、年間4万隻をこえる船が通過する交通の要衝で、トルコ政府はその西側にう回路となる全長45キロの大運河を建設する計画だ。
イスタンブールでは6月26日、その運河にかかる予定の橋の起工式が行われ、エルドアン大統領は、運河はボスポラス海峡の交通の混雑を緩和し、安全面が向上するとしたうえで「トルコの発展の歴史に新たなページを開く」とアピールした。
 総工費はおよそ150億ドル、今後6年以内に完成させたいとしている。
一方で運河建設をめぐっては、費用対効果を疑問視する声や環境や水資源などへの影響を懸念する声も出ている。

情報提供元:FX湘南投資グループ
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