豪ドル/円（4時間足）
直近１週間のポイント
☆シドニーでロックダウン
・英でもコロナ感染が再拡大
・6月末に向けた持ち高調整
豪ドル/円は上値が重い展開
米連邦公開市場委員会（FOMC）が利上げ開始の予想時期を前倒しした影響による株安などの市場の混乱はひとまず落ち着きましたが、豪州でロックダウン（都市封鎖）が導入された事や、四半期末に向けた持ち高調整などで上値の重い展開となりました。
25日には84.20円台まで強含みましたが、新型コロナの感染拡大を受けて26日からシドニー全域で2週間のロックダウンが導入される事が決まると伸び悩みました。
コロナワクチンがある程度普及した英国でも感染が再拡大する中、市場のムードが悪化すると28日には83.50円台へと軟化。
29日には四半期末に絡む持ち高調整の動きも相まって82.90円台まで続落しました。
注目ポイントはRBAの金融政策
豪中銀（RBA）は7月6日に金融政策を発表します。
RBAは、この7月会合で現行のイールドカーブコントロール（長短金利操作）や量的緩和（QE）などの枠組みについて検討すると表明しています。
このため、市場では米国やカナダ、NZに続いて豪州でも金融緩和の縮小が決まるとの見方がくすぶっており、RBAの発表に関心が集まっています。
とはいえ、RBAは2024年まで利上げの条件が整う事はないとする慎重な見方を示しているだけに、大規模緩和を延長する可能性も捨てきれません。
いずれにしても、豪ドルはRBAの決定に敏感に反応する事になるでしょう。
なお、今回のRBA会合後には特別にロウ総裁の記者会見が行われます。
その他、1日には豪5月貿易収支、5日には豪5月小売売上高と重要統計の発表が予定されています。
来週までの豪ドル/円の見通し
予想レンジ
81.500～85.000円
基調
波乱含み
来週までの注目ポイント
7/1 豪5月貿易収支
7/5 豪5月小売売上高
☆7/6 RBA政策金利
・原油価格 主要国株価
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