会社経営者 Gさん「8年分のチャート分析を実践することで、たった3カ月間に700万円の利益を獲得」トップトレーダーに聞く！（前編）

証券会社からの営業電話をきっかけにFXを始めた「G」さん。FX歴は半年も満たないのに、すでに700万円の利益を獲得しています。負けず嫌いな性格と自分のお金を「無駄」にしたくないとの思いから、FXで利益を生み出す方法を独自に研究し、時間の都合がつけやすい経営者のメリットも生かして、粘り強くチャートに張り付き、「絶対に利益追求するぞ！」という意気込みで相場に向かうそうです。そんな「G」さんにFXへの思いを伺いました。

以下の取材記事はトレーダー個人の経験やお考えに基づくものであり、また、お客様の収支については、「取材依頼時点」のものとなり、その内容については、当社が保証するものではありません。実際のお取引については充分内容をご理解の上ご自身の判断にてお取り組みください。

Gさん プロフィール
職業　　　　　　：会社経営者
FX歴　　　　　　：約5カ月
FX収支　　　　　：約3カ月（2021年4月～取材申込時点）間で700万円超
トレードスタイル：デイトレード
投資商品　　　　：FX
趣味　　　　　　：クルマ

▼目次

1.あやふやな営業マンを叱ったら上司が2人やってきた
2.国際ニュースで勉強を開始
3.ボリンジャーバンドでポイントを探る
4.知らないままでは「無駄」になる
5.過去8年分のチャートで相場の動きとニュースの関連性をチェック
6.レンジで動く通貨は「ヒットアンドアウェー」
7.欲は出さず、少しの利益を確実に

あやふやな営業マンを叱ったら上司が2人やってきた

編集部：

FXを始められたきっかけは？

Gさん：

ある証券会社からの営業電話がきっかけです。若い担当者が電話してきたんですが、私が聞いたことには、まったく答えずに、「とにかくお金を入れてほしい」みたいな話ばかりするのですごい怒ったんですよ。営業のやり方として間違っているんじゃないかって言ったんです。そうしたら次の日に上司が会社まで謝りに来たんです。だから、同じことを指摘したら、今度は支店長が出てきました（笑）。そこまでされたので「じゃあ、やろうか」ということになりました。人間、やっぱり顔を合わせないといけませんね。

編集部：

最初はいくらでFX投資をスタートされたんですか？

Gさん：

2,000万円です。最初にドカっと大きな損を出してしまったんですが、その後はなんとか持ち直して、結局100万円くらいの利益になりました。ただ、どう考えても手数料が高い。計算したら、約2カ月間で700万円くらい手数料を払っていました。

編集部：

いきなり2,000万円でFXを始めたんですか？それはスゴいですね。それにしても手数料が高いですね！

Gさん：

そうなんですよ。「なんで私の売買益より手数料のほうが高いの？やる意味あるの？」って思ったんですよ。ただ、ずっとチャートを見ていたら「お金って、こんなふうに動くんだ」と面白くなってきたし、1日に10万円くらいの利益なら出せそうだなって思ったんです。担当者はいろいろと情報をくれるし、教えてもくれたんで、そこはよかったんですが、ただ、手数料が高すぎたんで、とにかく別のFX会社を探そうと思いました。FXを始めたのは、もともと長期運用のスワップポイント狙いだったんです。インターネットで調べてみたら、外為どっとコムで自分が買いたいと思っていた通貨のスワップポイントがよくて、スプレッドも狭かったので、口座を移すことにしました。

国際ニュースで勉強を開始

編集部：

当社を選んでいただけてうれしいです。ありがとうございます。ところで、FX会社の多くは本番同様のトレードが経験できるシミュレーション用の「デモトレ」を用意しています。Gさんは試されましたか？

Gさん：

勧められたけれど、やりませんでした。やはり、自己資金を実際に投資してみないと、本気になれないと感じていましたから。

編集部：

FXについての勉強はされましたか？初心者の中には、どう勉強したらいいかわからないという人も多いのですが。

Gさん：

結局「ニュースなんだ」と思ったんです。相場の動きって。だから、外為どっとコムが提供するニュースや日経電子版でニュースをチェックすることから始めました。相場に影響を与えそうな海外ニュースに注目しています。やっぱり、アメリカって強いじゃないですか。アメリカの大統領や政府要人が何かひと言をしゃべっただけで、ガラッと相場が変わりますから。

編集部：

誰でも見られるニュースを活用するだけで、こんな好成績を納めるとは本当にすごいです。ところで動画コンテンツはご覧になりますか？

Gさん：

いえ、活字だけです。外貨ネクストネオの中にある「今日の発言」とか「何時ごろに重要な発言がある」みたいな情報をチェックしています。

ボリンジャーバンドでポイントを探る

編集部：

ニュースや発言などファンダメンタルズから「相場が動きそうだな」と予測した後は、チャートなどを使ってテクニカル分析もされるのでしょうか？

Gさん：

ボリンジャーバンドの真ん中の線、その上の線、そのまた上の線というようなバンドを、30分足から8時間足、日足というように切り替えながら全部見るようにして、どのあたりに売買ポイントがあるのかを探しますね。

編集部：

時間軸を大きな流れ、直近の流れと切り替えながら、相場の動き方を予測して、「入るか」「入らないか」を決めるということですか？

Gさん：

そうですね。自分なりに判断して売買するんですが、ただ、線のところまできて「1回折り返すのかな」と思ったら、本当に折り返したり、予想に反して抜けたりしますから、難しいですね。私がテクニカルで見ているのは、ボリンジャーバンド、一目均衡表、MACDですね。

知らないままでは「無駄」になる

編集部：

この短期間でボリンジャーバンドやMACD、一目均衡表を使いこなせるようになったんですか？かなり勉強をされたと思いますが、やっぱり大変でしたか？

Gさん：

とりたてて勉強をしたとは思っていません。ただ、大事なお金を使っているわけですから自然と学びましたね。知らないままでは「無駄」になってしまう。それだけです。「勉強しよう」と思って学んだというよりも、負けず嫌いな性格が「光った」のだと思います。やっぱり、止めたら「そこで終わり」ですよ。とにかく「利益獲得できるまで、やり切れなかったらダメだ」と思っていました。もちろん、良い結果が出ると、さらに欲が出るんですが。

編集部：

そうなると「欲との戦い」ですね？

Gさん：

ある程度の利益が出たら、いったんそれを確定させて元金に戻し、また、トレードして利益が出たら、元金に戻すという繰り返しです。「プラスアルファ」でFX投資ができたらいいなと私は思っています。

過去8年分のチャートで相場の動きとニュースの関連性をチェック

編集部：

書籍を購入して勉強されたこと等はありますか？

Gさん：

いいえ、書籍を買ったり、ネット上のテクニカル分析に関する解説などを見たり、読んだりしたことはありません。過去8年分の日足チャートなどを見ながら、相場に動きがあったところで、どんなできごとがあったのか、ニュースを調べてきました。たとえば、リーマンショックのときに相場は一気に下がりましたよね。今回のコロナショックでも下がりました。なぜそのニュースが起きたかを理解しようとまでは思いませんし、そんなことが起きる前まで、どういう状況だったかなんて分かりませんが、相場に動きがあった時点で、何が起きたのかを調べるようにしています。

編集部：

FX投資を始めたばかりで、そこまでやる人はかなり少ないと思います。

Gさん：

最初の証券会社の営業マンにニュースの見方やボリンジャーバンドなどのテクニカル指標の使い方を教えてもらったんですが、その分析方法を覚えるようにしながら、「あの人の言っていたことは、こういうことなのか」「これは教えてもらったのと違うな」などと、自分なりに確認しながら、やってきただけですよ。

レンジで動く通貨は「ヒットアンドアウェー」

編集部：

取引されている通貨ペアは「米ドル/円」だけではなく、「ポンド/円」「ユーロ/円」「南アランド/円」のほかに、「メキシコペソ/米ドル」「トルコリラ/米ドル」「豪ドル/米ドル」などの「ドルストレート」など、かなり多くの通貨ペアで取引されていますね。これらすべての通貨ペアの過去チャートを分析されたんでしょうか？

Gさん：

いや、そこまではしていませんね。私が最初に買った通貨は、営業マンが「これがいいですよ」って勧めてきた通貨ですしね。ユーロなんかは「よく動くな〜」と思って見ているだけです。「米ドル/円」は基本的な通貨ペアなのでやっています。ユーロと新興国通貨以外は、一日の動き中で、「すぐ買ってすぐ売る」「すぐ売ってすぐ買う」という「ヒットアンドアウェー」のパターンでトレードしていますね。

編集部：

利益が出たら、すぐに利益確定するんですね？

Gさん：

チャートを見ていると毎日上がったり下がったりしていますよね。結果的に同じラインの中で「行ったり来たりしている」だけだと思うんです。ただ、１カ月の間に何回か「ドカン」と動きますから、それに”はめられたら”最悪ですがね（笑）。まあ、日常的に動き幅はあるものの、上下のラインの位置はそんな変わっていない、同じ幅の中で動いているというのが私の印象なんです。

欲は出さず、少しの利益を確実に

編集部：

現時点ではレンジ相場だから、そのレンジ内での動きに合わせて利益を狙いにいくということですね？

Gさん：

そうですね。「何かイベントや要人からの何か大きな発言があったら、ちょっと怖いな」とニュースを見ながら思っていますが、普段はこのレンジ内に動きが収まっているので、次の瞬間にチャートが上がるのか下がるのかを予測して、上がると思えば買うし、下がると思えば売るということですね。FX投資は「スピード重視」というのがいいと私は思うんですね。あまり欲を出さずに、「ちょっとでも上がったら、売ったらええやん！」という感じです。一方で、ポジションがマイナスになったら売りません。プラスになるまで待ちます。「このラインで”遊んでいる”だけだから、ちょっと下がっても、どうせいつかは戻ってくる」みたいな動きになるからです。ただ、自分が想定しているレンジから相場が離れてしまったら、ヤバいなと思っていますが。もちろん、「ここは攻めたい」というタイミングがあったら、私から先に”バン”と損切りして、違う通貨に切り替えることもあります。証拠金には限りがありますからね。

(後編に続く)

PickUp編集部より

いきなり2,000万円でFXを始めたGさん。マイナスは一見大胆なようで、「欲を出さず、小さくても利益が出たらすぐに確定する」「速」というスタイルは、損するリスクを抑えて、確実に利益を積み重ねようという意図があるようです。もしかすると、会社経営者としての経験がFXに生かされているのかもしれません。後半ではさらに詳しくお話を伺います。

【トップトレーダーに聞く！インタビュー記事まとめ】

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