専業トレーダー ちゃんこさん「ウォール街への憧れから、FXで大成功」トップトレーダーに聞く！（前編）

「ウォール街で働いてみたい」投資銀行家への憧れから、カナダのビジネススクールに留学、銀行インターンや日系企業の投資部門で勤務経験した後、トレーダーになるために帰国するも夢はかなわず、金融システム会社を経て専業トレーダーとなった「ちゃんこ」さん。約半年間( 2021年1月～6月 )で当社お客様の中で上位0.01%に入る利益と取引数量を確定されている「ちゃんこ」さんに今日はその好成績を生み出す秘訣について、いったいどんな投資をしているのか、さまざまなお話を伺いました。

以下の取材記事はトレーダー個人の経験やお考えに基づくものであり、また、お客様の収支については、「取材依頼時点」のものとなり、その内容については、当社が保証するものではありません。実際のお取引については充分内容をご理解の上ご自身の判断にてお取り組みください。

ちゃんこさん プロフィール
年齢性別　　　　：30代男性
職業　　　　　　：専業トレーダー
FX取引歴　　　　：10年
トレードスタイル：スキャルピング、デイトレード
投資商品　　　　：FX、株、バイナリーオプション（BO）、暗号資産、CFD
趣味　　　　　　：キックボクシング、総合格闘技

▼目次

1.海外に出て飛び込んだ金融の世界
2.日本に戻りカバーディーラーに
3.専業トレーダーになる決意
4.条件悪化でFXにシフト
5.コロナ相場で本格的にFXトレードがスタート
6.ラウンドナンバーは把握しておく
7.テクニカルは使わない

海外に出て飛び込んだ金融の世界

編集部：

FXと出合うまでの経緯をお伺いできますか？

ちゃんこ：

大学生のころ、ゴールドマンサックス証券やドイツ銀行などの投資銀行業務についてのブログ記事を読んでいて、そういう世界に憧れました。「ウォール街で仕事がしてみたい」と思っていたんですが、正直にいうと、自分の学歴では足りなかったんです。そこで仕方なく、新卒でシステム会社に入りました。でも、「このままじゃあ、自分は”普通”で終わっちゃう。そんな人生は面白くないな」と思い直し、もう一度投資銀行を目指すことにしました。

編集部：

システム会社から金融機関に転職されたんですか？

ちゃんこ：

「まずは英語を勉強しよう」と思ってカナダに渡りました。ビジネススクールに通って、銀行でインターンもやりました。そのままカナダかアメリカの銀行に就職したかったんですけれど、リーマンショックの影響で求人がなかったんです。いろいろ探したら、シンガポールにある日系資産運用会社で求人があったんで、東証１部上場企業の資産運用部門なんですが、そこに就職することができて、初めてディーラーという存在を知りました。そこには、株、先物、為替、債券と、いろんなトレーダーがいて、その会社には1年くらい在籍しました。ただ、自分はトレーダーではなかったので、「どうしたらトレーダーになれますか？」と先輩に相談していたら、「日本の地場証券なら未経験者でも応募できる」と教えてくれました。さっそく日本に戻って、地場証券の求人に応募しました。

日本に戻りカバーディーラーに

編集部：

行動力が素晴らしいですね。

ちゃんこ：

日本に戻ったのは27歳のときです。そこでようやくFXのカバーディーラーになりました。ただ、お客さんを”さばく”ことに終始する仕事だったんで、「このままではちょっと限界があるな」と思い始めていたときに、他社に吸収されてしまったんです。そこで、「他部門でその証券会社に残るか」それとも、「会社を辞めるか」という選択を迫られることになり、結局、辞めることにしたんです。

編集部：

その後はどうされたんですか？

ちゃんこ：

当時は、株式の超高頻度トレード(HFT)が流行っていました。投資をやるにせよ、システム研究するのもいいのかもしれないと思い始めていました。もともとシステム会社で働いていた経験もありましたので。カバーディーラーやっていたときも、デモトレでFXをやっていましたが、どうしても勝てませんでした。それなら株で当時”ブイブイ”言わせていたヘッジファンドにでも就職しようかと考えて、いったんは、金融系のシステム会社に就職したんです。株やFXについて、トレードシステムを構築するような「裏方」をしながら勉強して、４年ほど勤めた後、独立しました。

専業トレーダーになる決意

編集部：

サラリーマンとして、引き続き安定した道を取る選択肢もあったと思いますが、そこで専業トレーダーに踏み切った理由は？

ちゃんこ：

当時、私はイスラエルのバイナリーオプション（BO）のシステム会社の担当をしていました。ある日本企業に彼らのシステムを導入する”橋渡し”役をしていたんですが、彼らとのやりとりの中で「日本のBOの設定はこんな簡単なのか」みたいに言われたんです。自分は気がついていなかったんですが、彼らが言うには「これなら簡単に利益が出ちゃうだろう」ということだったんで、実際に自分でもやってみたら、これがうまくいったんですよ。それで「専業トレーダーになろう」と決め独立しました。

編集部：

自分なりに「勝算がある」と思えたんですね？

ちゃんこ：

システム業界は仕事が多くて、意外と転職も容易な業界なんですね。もし専業トレーダーになり、投資がうまくいかなかったとしても、転職したり、SEになったりすればいいと思っていました。もともと大きなリスクは取らないようにするタイプですし、家族の反対もありませんでしたので。

条件悪化でFXにシフト

編集部：

その後に投資対象を広げられたんですね？

ちゃんこ：

そのときはBOで利益がすごく出せましたが、そうなるとみんなやりだすので、設定条件がどんどんと厳しくなってきて、あまり利益が出せなくなってしまったんです。その先のことも考えて、投資対象をひとつに限っているのはあまりよくないと思い始めました。

編集部：

リスク回避のための分散投資ですね？

ちゃんこ：

そもそもFXとBOは、同じ為替を見て投資をします。BOの特色である経済指標は、FXのトレード材料でもありますし、値段が動く場面も同じです。「BOよりもFXでやったほうが、投資効率がいいんじゃないか？」という場面が何度もありましたので、そこからFXに比重を移し収益も伸びてきました。

編集部：

なるほど。シフトさせた背景には緻密な分析と計算があったんですね？

ちゃんこ：

そうですね。予想以上に収益が増えたのは、これはトレード仲間ができたからかもしれません。オフ会に参加して、知り合いが増えて、どのようなトレードをしているのか、ざっくばらんに話をしているうちに、自分でもできそうなものを試してみました。そして、うまくできたものを、どんどんと伸ばしていくようにトレードしたんです。

コロナ相場で本格的にFXトレードがスタート

編集部：

専業トレーダーになり、FXを再開メインにされたのはいつ頃になるんですか？

ちゃんこ：

コロナ相場が2020年に始まってから、FXの短期売買の人たちが、かなり元気になりましたよね。FXで利益が取れている人がかなり増えてきたので、自分もやってみようかなと思ったんです。もともとデイトレはしていましたがスキャルピングはあまりやってなくて、FXトレーダーのYouTubeやニコ生を見て、自分が分からないことは、とにかく質問しまくりましたよ（笑）。すると、だんだんと自分も短期売買トレードができるようになりました。

編集部：

FX初心者は「成功している人たちに興味を持ったら、どんどん質問してみよう」ということですか？

ちゃんこ：

そうですね。情報発信している人たちにしてみれば、そういう質問は大歓迎のはずですし、それに彼らも「うそ」は言わないですよね。もちろん、FXに「正解」はありませんが、彼らも「正解」に近いところを教えてくれたように思っています。彼らが言いたいけど全員には言いにくい歯がゆいところに気付けるかが肝心です。

ラウンドナンバーは把握しておく

編集部：

そうやって身に付けられた方法を、少し教えていただけませんか？

ちゃんこ：

FXのスキャルピングは、取り組み始めて1年くらいなのですが、あまり難しいことはできないというのがわかってきました。チャートの形から相場の動きを予想するような熟練した”職人”のようなトレーダーの人たちがいますが、「自分はそういう人にはすぐになれないだろう」という自分の現在位置をまず確認して、だからこそ、難易度が低いところで、確実にそこを押さえていくようにトレードしました。

編集部：

具体的にはどのようなことをするのでしょうか？

ちゃんこ：

そうですね。具体的に言うと、たとえば「ラウンドナンバー」と呼ばれる「110.00円」とか「110.50円」とか、きりのいい数字(レート)のところには、大きな玉（ぎょく）やストップが溜まりやすいので、そういう「攻防」をうまく利用するようにしています。短期売買だからできる「スピード感あるトレード」っていうやり方ですね。

編集部：

なるほど。

ちゃんこ：

そういうラウンドナンバーに近いものが、前日の高値や安値だったり、当日の高値や安値だったり、あとここ数日の高値や安値を押さえている場所だったりしますよね。そこでチャートを見て、誰もが引けるような水平線の場所はしっかりと把握しておきます。だから、ラウンドナンバーや、前日高値・安値、当日高値・安値、直近高値・安値あたりを押さえておけばいいかなと思います。

テクニカルは使わない

編集部：

テクニカル分析ではどのようなものを使われているのでしょうか？

ちゃんこ：

テクニカルはひと通り研究して、書籍もたくさん購入し実際に使ってみたんですが、テクニカルを使う人たちの話も聞きましたが、何か”後付け”っぽさを感じてしまったんですね。それで結局、「何もないのがいちばん」っていうところに今は落ち着きました。

編集部：

「何もないのがいちばん」ですか？

ちゃんこ：

テクニカルを表示していると、どうしてもそこに目がいってしまい、重要なロウソク足の形に集中できなくなることがあるんです。だから今はもう何も表示していません。ただし、重要な高値・安値や、先ほどのラウンドナンバーなどの水平線だけは自動設定で引いて活用しています。まあ、これは人それぞれなんで、一度試してみて、自分にあったやり方を判断されるのがいいと思いますね。

(後編に続く)

PickUp編集部より

難しいテクニカル分析で相場を予測するのではなく、前日、当日、直近の高値と安値、ラウンドナンバーというシンプルな材料をもとにFXはトレードするべきだという「ちゃんこ」さん。策に溺れないようにシンプルにという考え方は、もしかすると波乱万丈な人生経験に基づくものなのかもしれません。後半ではさらに詳しく「ちゃんこ」さんの投資手法や今後の目標などを伺います。

【トップトレーダーに聞く！インタビュー記事まとめ】

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