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ボリバン3σ下限から反発。ペソ円下落は円高の部分が大きい

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総括

ボリバン3σ下限から反発。ペソ円下落は円高の部分が大きい

予想レンジ 5.2-5.7

 (ポイント)
*7月はペソ円が下落しているが、円高の部分が大きい
*今年末時点のインフレ率予想は6%近辺
*6月GDPは前年同月比14.7%増
*2Q・GDPは前年比14%増の予想
*中銀は年内にあと3回の利上げを実施すると予想されている
*利上げにボルハ委員が「逆効果」と反対
*ペソは年初来高値を更新した後は伸び悩みから下落
*米中対立激化、FRBテーパリング示唆、コロナ感染拡大でのリスク回避
*経済は3Qまでに新型コロナウイルス禍前の水準に回復する見込み
*予想外の政策金利引き上げ(利上げ3人、現状維持2人)でペソ上昇
*今年のメキシコ経済成長率は5%超か
*外需は強いが内需は弱い
*対米貿易依存度が頗る高い
*海外のメキシコ人労働者からの国内送金は増加し続けている
*2021年春以降、米国からの旅行者が激増している
*コロナ感染者数は増加、ただ死者は減少

(右肩上がりのペソ円も7月は下落)
今年は右肩上がりの上昇を続けてきたペソ円だが7月は下落している。ただペソがドルに対して売られていると言うよりも、デルタ株拡散もありリスク回避や例年通り夏の季節的な円買いが出てペソを押し下げている。OPECでの増産合意による原油価格下落を除けばメキシコ経済に変化があったわけではない。それでもペソは年初来対円で5%高だ。

(インフレ高止まり、経済も悪くない)
 さてメキシコ中銀が物価の高騰を防ぐため先月利上げを実施したにもかかわらず、今年末時点のインフレ率予想は6%近辺となっている(7月中旬は5.75%)。これは中銀目標の中間値である3%の2倍程度。中銀は6月24日の金融政策決定会合で政策金利を予想外に0.25%引き上げて4.25%とすることを決定した。利上げ要因としてインフレ期待への悪影響を回避する必要性や、米国での物価上昇を挙げた。新型コロナウイルスの世界的大流行で大きなゆがみが生じた後、相対価格の段階的な正常化が続いている。

 6月の国内総生産(GDP)は前年同月比14.7%増加した。内訳では、製造業などの第二次産業が14.4%増。サービス業など第三次産業が14.0%増となった。引き続き米国内のメキシコ人労働者によるメキシコへの送金やワクチン接種が進展した米国からの旅行者がコロナ前を上回ったことなどもペソを支えている。

(今後の経済指標)
7月23日に5月小売売上、来週は6月失業率、貿易収支、5月経済活動指数、2Q・GDPと続く。2Q・GDPは前年比14%増の予想だ

(米国、加メキシコとの陸路入国制限を8月21日まで延長)
米国土安全保障省は、新型コロナウイルス感染拡大に伴い導入したカナダ、メキシコとの不要不急の陸路入国制限について、少なくとも8月21日まで延長すると発表した。
ホワイトハウスは、渡航制限とワクチン接種義務化の可能性について協議することを計画しているが、まだ決まっていないとした。
米国はカナダとメキシコとの間で、2020年3月から陸路入国を制限しており、この措置は1カ月ごとに延長されている。

(米政府、自動車貿易ルールでメキシコ・カナダと対立)
 米国が自動車貿易ルールを巡り、メキシコとカナダと対立しており、自動車メーカーや政府は米国・メキシコ・カナダ協定(USMCA)の成功を脅かしかねないとしてバイデン政権に懸念を表明している。

  争点となっているのはUSMCA3カ国で部品を調達する比率を算出する方法だ。北米自由貿易協定(NAFTA)に代わるUSMCAは昨年7月に発効したが、新しく定められた原産地規則は、複数年かけて段階的に導入することになっている。
 エンジンや変速機、ステアリングといった特定の中核部品の域内調達率を自動車全体の計算にどう算入するかについて、メキシコとカナダが合意済みと理解するルールより厳格な手法を米国は主張しているという。米国が主張する手法だと、メキシコとカナダの工場は関税免除の基準である域内調達率75%を達成するのが一段と困難になると、関係者らは述べた。NAFTAではこの基準は62.5%だった。

テクニカル分析

ボリバン3σ下限から反発もまだボリバン下位

 日足、ボリバン3σ下限から反発もまだボリバン下位。7月13日-16日の下降ラインが上値抵抗。7月20-21日の上昇ラインがサポート。5日線と20日線が下向き。雲の上へ。
 週足、ボリバン2σ上限近くから下落し一時中位を割り込む。7月5週-12日週の下降ラインが上値抵抗、3月8週-6月21日週の上昇ラインがサポート。
 月足、雲下での推移が長い(2016年1月以来)。ボリバン中位は上に抜ける。20年2月-21年5月の下降ラインを上抜く。21年3月-6月の上昇ラインがサポート。今月は陰線スタート。
 年足、陽転。15年-20年の下降ラインを上抜く。

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VAMOS MEXICO

感染者増だが死者数減少

 メキシコでは7月21日の新型コロナ新規感染者数が1月上旬以来の水準に増加。感染再拡大に対する懸念は払拭されていない。21日付けでは1週間で感染者数が9万2千人となり前週比44%増だった。ただ入院者数や死者数は減少している。

情報提供元:FX湘南投資グループ
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